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【保存版】あなたの常識は間違いかも?実はNGな干し方5選

【保存版】あなたの常識は間違いかも?実はNGな干し方5選

お気に入りの服の型崩れや生乾きの嫌な臭い、その悩みは毎日の洗濯物の干し方が原因かもしれません。この記事では、良かれと思ってやっているかもしれない「実はNGな干し方5選」を、その理由と正しい対処法とともに徹底解説します。この記事を読めば、衣類を傷めず、嫌な臭いを防ぎ、洗濯物を早くきれいに乾かすための具体的な方法が分かります。正しい知識で、あなたの大切な衣類を長持ちさせましょう。

1. 洗濯物の干し方でこんな悩みありませんか

毎日当たり前のように行っている洗濯物の「干す」という作業。実は、良かれと思ってやっていたその干し方が、大切なお洋服を傷めたり、不快な臭いを発生させたりする原因になっているかもしれません。

「いつも通りに干しているだけなのに、なぜかうまくいかない…」そんな風に感じたことはありませんか?この章では、多くの方が抱える洗濯物の干しに関するお悩みを具体的にご紹介します。もし一つでも当てはまるなら、この記事がきっとあなたの役に立つはずです。

1.1 お気に入りの服が型崩れや色あせしてしまう

大切にしているお気に入りの服ほど、長くきれいに着たいものですよね。しかし、洗濯を繰り返すうちに、Tシャツの首元がヨレヨレになったり、ニットの肩に変なハンガーの跡がついてしまったり…。買ったばかりの頃のシルエットはどこへやら、とがっかりした経験はありませんか?

また、鮮やかな色だったはずのシャツや、濃い色合いのジーンズが、だんだんと白っぽく色あせてしまうのもよくある悩みです。こうした型崩れや色あせは、実は「干し方」が大きく影響しています。生地の素材や特性に合わない干し方を続けることで、繊維にダメージが蓄積し、服の寿命を縮めてしまうのです。

1.2 生乾きの嫌な臭いが気になる

きちんと洗濯したはずなのに、タオルやTシャツから漂ってくる、あのモワッとした生乾きの嫌な臭い。特に、梅雨の時期や冬場、花粉の季節などで部屋干しが増えると、この悩みが深刻になりがちです。

この不快な臭いの主な原因は、洗濯で落としきれなかったわずかな皮脂汚れなどをエサにして、「モラクセラ菌」をはじめとする雑菌が繁殖することです。

1.3 洗濯物がなかなか乾かない

「朝干したのに、夕方になってもまだ湿っている…」洗濯物が乾くまでに時間がかかると、様々な問題が出てきます。まず、乾くのが遅いということは、それだけ雑菌が繁殖しやすい時間が長くなるということで、生乾き臭のリスクが高まります。

また、天気や気温によっては、翌日に着たい服が乾いていなくて困ることもあるでしょう。特に、家族の人数が多かったり、厚手のパーカーやジーンズを洗ったりした日は、物干しスペースも限られ、「どうやったら全部しっかり乾くの?」と頭を抱えてしまうことも。実は、洗濯物が乾くスピードは、干し方のちょっとした工夫で劇的に改善できるのです。効率よく乾かすことができれば、家事の時短にも繋がり、日々の暮らしにゆとりが生まれます。

2. 実はNGな干し方5選と正しい対処法

毎日何気なく行っている洗濯物の干し方。実はその「いつものやり方」が、衣類を傷めたり、嫌な臭いを発生させたりする原因になっているかもしれません。ここでは、多くの人がやりがちなNGな干し方と、衣類を長持ちさせ、快適に仕上げるための正しい対処法を詳しく解説します。

2.1 NGな干し方1 Tシャツやカットソーを首元からハンガーにかける

急いでいると、ついTシャツの首元をぐいっと広げてハンガーにかけてしまいがちです。しかし、この一手間を惜しむことが、お気に入りの服の寿命を縮める原因になってしまいます。

2.1.1 なぜNGなのか 首元が伸びる原因に

濡れたTシャツやカットソーは、乾いている時よりも生地が柔らかく、伸びやすい状態です。その状態で首元から無理にハンガーを通すと、リブ部分に強い力がかかり、ヨレヨレに伸びてしまいます。一度伸びてしまった首元は元に戻すのが難しく、「だらしない印象」を与えてしまうことにもなりかねません。

2.1.2 正しい干し方 裾からハンガーを通す

Tシャツやカットソーを干す際は、必ず衣類の裾(すそ)からハンガーを入れましょう。そして、ハンガーの肩の部分を袖に通してから、首元をそっと通すのが正しい方法です。この一手間だけで、首元への負担を劇的に減らし、型崩れを防ぐことができます。さらに、肩の部分に厚みのあるハンガーや、滑り止めがついたハンガーを選ぶと、乾いた後の肩のラインもきれいに保てます。

2.2 NGな干し方2 全ての洗濯物を直射日光に当てる

「太陽の光でカラッと乾かしたい」「日光消毒で殺菌したい」という思いから、全ての洗濯物を直射日光に当てていませんか?実は、衣類の種類によっては逆効果になることがあります。

2.2.1 なぜNGなのか 紫外線で生地が傷み色あせする

太陽光に含まれる紫外線は、天然繊維・化学繊維を問わず、生地にダメージを与えます。特に、色柄物の衣類は紫外線によって染料が分解され、色あせの原因となります。また、シルクやウール、ナイロンといったデリケートな素材は、紫外線によって繊維そのものが脆くなり、生地がゴワゴワになったり、破れやすくなったりします。

2.2.2 正しい干し方 風通しの良い日陰で裏返して干す

色柄物やデリケートな素材の衣類は、直射日光を避け、風通しの良い日陰で干すのが基本です。このとき、衣類を裏返してから干すことで、万が一、日に当たってしまっても表面の色あせを最小限に抑えることができます。一方、白い綿素材のタオルやシーツ、下着などは、日光の殺菌・漂白効果を活かすために直射日光に当てるのが効果的です。衣類の種類によって干す場所を使い分けることが、美しく長持ちさせる秘訣です。

2.3 NGな干し方3 洗濯物同士の間隔を詰めて干す

ベランダや部屋のスペースが限られていると、できるだけ多くの洗濯物を一度に干そうとして、つい間隔を詰めてしまいがちです。しかし、これが生乾き臭の最大の原因となります。

2.3.1 なぜNGなのか 風が通らず生乾き臭を発生させる

洗濯物同士の間隔が狭いと、空気の通り道がなくなり、水分がなかなか蒸発しません。湿度が高い状態が長く続くと、洗濯で落としきれなかった「モラクセラ菌」などの雑菌が繁殖し、あの嫌な生乾き臭を発生させます。一度発生した臭いは、乾いてからではなかなか取れません。

2.3.2 正しい干し方 こぶし一つ分の間隔を空けてアーチ状に干す

洗濯物を干す際は、最低でもこぶし一つ分(約10cm~15cm)の間隔を空けましょう。これにより、空気の通り道が確保され、効率よく乾燥させることができます。さらに効果的なのが「アーチ干し」です。物干し竿の両端に丈の長い衣類(ズボンやバスタオルなど)を、中央に向かって丈の短い衣類(Tシャツや下着など)を干す方法です。アーチ状に干すことで、洗濯物の下に上昇気流が生まれやすくなり、全体の乾燥時間を短縮できます。

2.4 NGな干し方4 ニットやセーターをハンガーで吊るす

Tシャツなどと同じ感覚で、ニットやセーターをハンガーにかけて干していませんか?この干し方は、デリケートなニットの型崩れを引き起こす典型的なNG例です。

2.4.1 なぜNGなのか 水分の重みで伸びて型崩れする

ニットやセーターは、他の衣類に比べて水分を多く吸収し、非常に重くなります。その状態でハンガーに吊るして干すと、水分の重みで生地全体が下に引っ張られ、着丈や袖がだらりと伸びてしまいます。また、ハンガーの肩の形がくっきりと付いてしまい、乾いた後も「ポコッ」とした跡が残ってしまう原因にもなります。

2.4.2 正しい干し方 平干しネットか竿干しがおすすめ

ニットやセーターの型崩れを防ぐには、「平干し」が最も理想的です。100円ショップなどでも手に入る平干し専用ネットを使えば、衣類全体の重さを分散させながら、風通し良く乾かすことができます。もし平干しネットがない場合は、物干し竿を2本使って胴体部分と袖部分を渡すように干す「竿干し」も有効です。この方法なら、衣類への負担を最小限に抑えられます。

ニット・セーターの干し方比較
干し方 特徴・メリット 注意点・デメリット
平干し(推奨) 型崩れや伸びの心配が最も少ない。風通しが良く、乾きやすい。 専用のネットが必要。ある程度のスペースを確保する必要がある。
竿干し(代用) 専用ネットがなくても可能。胴体と袖を竿にかけることで重さを分散できる。 袖が垂れ下がらないように注意。風で飛ばされないように洗濯ばさみで固定する。
ハンガー干し(NG) 手軽だが、型崩れのリスクが非常に高い。 水分の重みで全体が伸び、肩にハンガーの跡がつく。

2.5 NGな干し方5 洗濯が終わった衣類を洗濯機に放置する

洗濯機の終了音が鳴った後、「後で干そう」と洗濯槽の中に衣類を放置してしまうことはありませんか?このわずかな時間の放置が、取り返しのつかない臭いの原因になります。

2.5.1 なぜNGなのか 雑菌が繁殖し臭いの元になる

洗濯後の洗濯槽内は、水分と適度な温度、そして衣類に残ったわずかな皮脂汚れなど、雑菌が繁殖するための絶好の環境です。消費者庁の調査でも、洗濯終了後に衣類を放置すると、時間の経過とともに臭いの原因菌が急激に増殖することが報告されています。たった数時間放置しただけで、雑菌は数万倍から数億倍にも増えると言われており、これが強烈な生乾き臭や戻り臭の正体です。この状態から干しても、菌が繊維の奥深くまで入り込んでいるため、なかなか臭いは消えません。詳しくは花王 アタック「お洗濯のギモン」のページも参考にしてください。

2.5.2 正しい干し方 洗濯終了後はすぐに取り出す

対策はただ一つ、洗濯が終了したら、可能な限りすぐに洗濯物を取り出して干すことです。タイマー機能を活用し、自分が干せる時間に合わせて洗濯が終わるように設定するのも良い方法です。もしうっかり放置してしまい、すでに嫌な臭いが発生してしまった場合は、そのまま干さずに、酸素系漂白剤などを使って再度洗い直すことをおすすめします。

3. 【衣類別】もう迷わない正しい洗濯物の干し方

「NGな干し方」を避けるだけでなく、衣類の種類に合わせた「正しい干し方」を実践することで、お気に入りの服をより長く、良い状態で保つことができます。ここでは、毎日のお洗濯で迷いがちなアイテム別に、型崩れやダメージを防ぎ、素早く乾かすための具体的なコツをご紹介します。

3.1 ズボンやスカートの干し方

ズボンやスカートは、ポケットやウエスト部分など、生地が重なって乾きにくい箇所があるのが特徴です。ちょっとした工夫で、乾きムラや型崩れを防ぎましょう。

最も効果的なのは、裏返してから「筒状」に干すことです。ピンチハンガーのピンチを使い、ウエスト部分をぐるりと囲むように留めて筒状の空間を作ります。こうすることで、内側にも風が通り、ポケットや縫い目まで効率よく乾かすことができます。

アイテム 干し方のポイント 注意点
デニム・チノパン 裏返して筒状に干すのが基本。厚手のものは、裾側を上にして逆さに干すと、生地の重みでシワが伸びやすくなります。 逆さ干しの場合、ベルトループにハンガーを通すと乾きにくいので、裾をピンチで留めましょう。
スラックス センタープレス(中央の折り目)が消えないよう、折り目に沿って二つ折りにし、スラックス用ハンガーにかけます。 ピンチハンガーを使うと跡が残りやすいので避けましょう。
スカート ズボンと同様に、裏返してウエスト部分をピンチで留め、筒状に干します。プリーツスカートは、干す前に手でプリーツを整えましょう。 デリケートな素材のスカートは、ピンチの跡がつかないよう、ウエストの縫い目など丈夫な部分を挟むようにしてください。

3.2 タオルのふんわり感を保つ干し方

洗いたてのタオルがゴワゴワになってしまう原因は、洗濯で寝てしまった繊維(パイル)が、そのまま乾いてしまうからです。ふんわり感を復活させるには、干す前のひと手間が重要です。

洗濯機から取り出したら、タオルを両手で持ち、バサバサと10〜20回ほど強く振ってください。この一手間で、寝ていたパイルが立ち上がり、空気に触れる面積が増えるため、ふんわりと乾きやすくなります。

3.2.1 早く乾かすための干し方

  • ずらし干し:物干し竿にかける際、きっちり半分に折るのではなく、片方が長くなるようにずらして干します。布が重なる部分が減り、風の通りが良くなります。
  • 囲み干し:ピンチハンガーを使う場合、タオルの四辺をピンチで留めて囲うように干します。タオルの内側に空間ができるため、効率的に湿気を逃がすことができます。

3.3 靴下や下着など小物の干し方

靴下や下着などの小物は、干し方によってゴムが伸びたり、生地が傷んだりしやすいデリケートなアイテムです。正しい干し方で、長持ちさせましょう。

アイテム 正しい干し方 NGな干し方
靴下 つま先側をピンチで挟んで干します。水分の重みで履き口のゴムが伸びるのを防ぎます。 履き口のゴム部分を挟むと、ゴムが伸びてゆるくなる原因になります。
ブラジャー アンダーバスト部分を2ヶ所、ピンチで留めて逆さに干すか、カップの形を整えて中央から二つ折りにし、竿にかけます。 ストラップで吊るすと、水分の重みでストラップが伸びたり、カップが型崩れしたりします。
パンツ・ショーツ ウエストのゴム部分を2〜3ヶ所、ピンチで留めて干します。生地が重ならないように広げると早く乾きます。 片側だけで留めると、伸びや型崩れの原因になります。

3.4 シーツやタオルケットなど大物の干し方

シーツやカーテン、タオルケットなどの大物は、場所を取る上に乾きにくいのが悩みどころ。干し方を工夫して、効率よく乾かしましょう。

3.4.1 M字干し

物干し竿が2本以上ある場合におすすめの方法です。シーツをM字になるように2本の竿に波縫いのようにかけて干します。布同士が密着せず、全体に風が通るため、最も早く乾きます。

3.4.2 三角干し(ずらし干し)

物干し竿が1本しかない場合は、シーツを対角線上でずらし、横から見たときに三角形になるように干します。布が重なる面積を最小限に抑え、風の通り道を作ることができます。

3.4.3 じゃばら干し

複数のハンガーを使い、シーツをアコーディオンのようにじゃばら状に干す方法です。ベランダのスペースが限られている場合に省スペースで干すことができ、布の間に隙間ができるため風通しも確保できます。

4. 部屋干しでも臭わないための3つのコツ

雨の日や花粉の季節、夜の洗濯などで避けられない「部屋干し」。しかし、独特の嫌な臭いに悩まされている方も多いのではないでしょうか。この生乾き臭の主な原因は、洗濯で落としきれなかった皮脂汚れなどをエサに「モラクセラ菌」などの雑菌が繁殖してしまうこと。雑菌は水分がある状態で時間を置くと爆発的に増殖します。つまり、部屋干しの臭いを防ぐには「いかに早く洗濯物を乾かすか」が最大の鍵となります。

ここでは、誰でも今日から実践できる、部屋干しでも臭わせないための3つの重要なコツをご紹介します。

4.1 サーキュレーターで風の通り道を作る

部屋干しで洗濯物が乾きにくいのは、洗濯物の周りの湿度が高くなり、水分の蒸発が妨げられるためです。そこで活躍するのがサーキュレーターや扇風機。強制的に風を送り、洗濯物周辺の湿った空気を循環させることで、乾燥時間を劇的に短縮できます。

一般的に、洗濯物が臭い始めるまでの時間は約5時間と言われています。この時間内に乾かすことを目標に、風を有効活用しましょう。

4.1.1 効果的な風の当て方

ポイントは、洗濯物全体にまんべんなく風が当たるように「風の通り道」を作ることです。

  • 真下から上に送風する: 洗濯物の真下にサーキュレーターを置き、上向きに風を送ります。下から上に抜ける空気の流れが、洗濯物一枚一枚の間の湿気を効率的に飛ばしてくれます。
  • 首振り機能を活用する: 洗濯物の量が多い場合は、首振り機能を使って広範囲に風を届けましょう。直接風が当たっていない時間があっても、室内の空気が循環することで乾燥は促進されます。
  • 換気扇との併用も効果的: 浴室や脱衣所で干す場合は、換気扇を回すのを忘れないようにしましょう。サーキュレーターで洗濯物から追い出した湿気を、換気扇が屋外に排出してくれるため、乾燥効率がさらにアップします。

扇風機でも代用は可能ですが、直線的でパワフルな風を遠くまで届けられるサーキュレーターの方が、部屋全体の空気を循環させる目的にはより適しています。

4.2 除湿機やエアコンのドライ機能を活用する

風と並行して行いたいのが、部屋の「湿度」そのものを下げる対策です。空気中の水分量が少なければ、洗濯物の水分はより早く蒸発します。除湿機やエアコンのドライ(除湿)機能を活用して、快適な湿度環境を保ちましょう。

この方法を実践する際は、部屋の窓やドアを閉め切り、空間を密閉するのが基本です。効率よく湿度を下げ、家電の性能を最大限に引き出すことができます。

4.2.1 除湿機とエアコンの使い分け

どちらも湿度を下げる機能ですが、それぞれに特徴があります。ご自身の環境に合わせて最適なものを選びましょう。

機能 メリット デメリット
除湿機
  • 洗濯物の近くに置いて集中的に乾燥できる
  • 衣類乾燥に特化したモデルが多い
  • 持ち運びが可能
  • 部屋全体を除湿するには時間がかかる場合がある
  • 機種によっては室温が上がることがある
  • タンクの水を捨てる手間がかかる
エアコン(ドライ機能)
  • 部屋全体の湿度をパワフルかつ均一に下げられる
  • 室温を上げずに除湿できる(再熱除湿の場合)
  • 水を捨てる手間がない
  • ピンポイントでの乾燥は苦手
  • 電気代が除湿機より高くなる傾向がある
  • 設置場所が固定されている

サーキュレーターと除湿機(またはエアコン)の併用は、部屋干しにおける最強の組み合わせです。風で水分を飛ばし、その水分を家電で回収することで、驚くほど速く洗濯物を乾かすことができます。

4.3 部屋干し用の洗剤を選ぶ

洗濯物を早く乾かす環境を整えるのと同時に、臭いの原因菌そのものを増やさない工夫も欠かせません。そこでおすすめなのが「部屋干し用」や「抗菌・除菌」を謳った洗剤の活用です。

これらの洗剤は、生乾き臭の原因となる「モラクセラ菌」などの雑菌の増殖を抑制する成分が配合されているのが特徴です。万が一、乾燥に時間がかかってしまっても、菌の活動が抑えられるため、臭いの発生を根本から防ぐ効果が期待できます。

4.3.1 洗剤選びと使い方のポイント

  • 抗菌・除菌成分をチェック: パッケージに「抗菌」「除菌」「防臭」といった記載があるものを選びましょう。
  • 酵素配合の洗剤も有効: 菌のエサとなる皮脂やタンパク質汚れを分解する「酵素」が配合された洗剤も、臭い予防に繋がります。
  • 酸素系漂白剤をプラスする: 洗剤と合わせて、液体や粉末の「酸素系漂白剤」を使うと、除菌・消臭効果がさらに高まります。特に、すでに染み付いてしまったタオルの臭いなどにも効果的です。色柄物にも安心して使えるのが嬉しいポイントです。
  • 柔軟剤も抗菌タイプを: 柔軟剤にも抗菌・防臭効果を謳った製品があります。洗剤と併用することで、ダブルの防臭効果が期待でき、香りも長持ちしやすくなります。

香りが強いもので臭いをごまかすのではなく、原因菌に直接アプローチする製品を選ぶことが、部屋干しの悩みを解決する近道です。これらの3つのコツを実践して、梅雨の時期でもカラッと清潔な仕上がりを手に入れましょう。

5. まとめ

毎日の洗濯、何気なく行っている干し方が、実は衣類を傷める原因かもしれません。首元からハンガーにかけたり、全ての衣類を直射日光に当てたりするNGな干し方は、型崩れや色あせ、生乾き臭に繋がります。衣類を長持ちさせるには、裾からハンガーを通す、風通しの良い日陰で干すといった正しい方法が重要です。この記事で紹介した衣類別の干し方や部屋干しのコツも実践し、お気に入りの服をきれいに保ちましょう。