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11月の「重ね着(レイヤード)」、着ぶくれしない「素材選び」3つのコツ

11月の「重ね着(レイヤード)」、着ぶくれしない「素材選び」3つのコツ

朝晩の寒暖差が激しい11月、重ね着(レイヤード)は必須ですが「着ぶくれ」してしまうのが悩みの種。その原因は、厚手の服をただ重ねることにあるかもしれません。実は、暖かさを保ちつつすっきり見せる鍵は「インナー・中間着・アウター」それぞれの素材選びにあります。この記事を読めば、着ぶくれしないための具体的な素材選びの3つのコツが分かり、明日からのコーディネートがぐっと楽になります。結論として、インナーは「薄く高機能」、中間着は「滑らかで暖かい」、アウターは「軽くて空気を含む」素材を選ぶことが重要です。ユニクロのヒートテックなどの機能性インナーから上質なウールまで、具体的なアイテムを交えながら、オフィスや休日に使える着こなし術を詳しく解説します。

1. 11月の重ね着はなぜ着ぶくれしやすいのか

秋が深まり、冬の気配を感じ始める11月。おしゃれが楽しい季節である一方、多くの人が「着ぶくれ」に悩まされる時期でもあります。せっかくコーディネートを考えてもおしゃれに見えず、スタイルが悪く見えてしまうのは避けたいものです。では、なぜ11月の重ね着は特に着ぶくれしやすいのでしょうか。その主な原因は、この時期特有の「気温差」と、それに対応しようとする「服の選び方」にあります。

1.1 気温差が激しい時期特有の悩み

11月は、秋から冬へと移り変わる季節の変わり目にあたり、一年の中でも特に日中と朝晩の寒暖差が激しいのが特徴です。 日中は過ごしやすい陽気でも、日が暮れると急に冷え込み、冬のような寒さを感じることも少なくありません。 この大きな気温差に対応するためには、脱ぎ着して体温調節ができる「重ね着」が必須となります。 しかし、その調整の難しさが着ぶくれの大きな原因となっています。

時期 東京の平均的な気温(目安) 服装の悩み
11月上旬 最高18℃ / 最低10℃前後 日中は暖かいが朝晩は肌寒い。カーディガンやジャケットなど薄手の羽織りものが活躍するが、夜には物足りなく感じることも。
11月下旬 最高13℃ / 最低6℃前後 本格的な冬の寒さが始まり、セーターやアウターが必須に。 屋外の寒さに合わせて着込むと、暖房の効いた室内では暑すぎて汗をかくこともある。

このように、時間帯や屋内外で大きく変動する気温に合わせて快適に過ごそうとすると、自然と身につけるアイテムの数が増えていきます。その結果、ただ枚数を重ねるだけのコーディネートになり、全体のシルエットが膨らんで見えてしまうのです。

1.2 厚手の服を重ねるだけではNG

寒さ対策として、単純に「厚手の服を重ねる」という選択をしがちなことも、着ぶくれを加速させる原因です。 例えば、ローゲージのざっくりとしたニット、裏起毛の厚手スウェット、ボア素材のジャケットなどは、一つ一つのアイテムにボリュームがあります。 これらを安易に重ねてしまうと、服と服の間に不要な空間ができたり、素材の厚みがそのまま体の厚みに見えたりして、実際以上に太って見えてしまいます

また、厚手の服は暖かい一方で、動きにくさや、暖房の効いた場所での体温調節のしにくさといったデメリットもあります。 汗をかいてしまうと、その汗が冷えてかえって体を冷やす「汗冷え」の原因にもなりかねません。 スタイルを良く見せるためには、単に厚い服を着込むのではなく、それぞれのアイテムが持つ「素材」の特性を理解し、薄くても暖かい機能的な素材を賢く組み合わせることが重要なのです。

2. 着ぶくれしない素材選びのコツ1 インナーは薄く高機能な素材を

11月の重ね着で着ぶくれを防ぐには、まず一番肌に近いインナー選びが重要です。すべての土台となるインナーを「薄くても暖かい」ものにすることが、すっきりとしたシルエットへの第一歩となります。 分厚いインナーを選んでしまうと、その上に着る服も厚くならざるを得ず、着ぶくれの悪循環に陥ってしまいます。ここでは、着ぶくれしないインナー選びに欠かせない「高機能素材」と「上質な天然素材」について詳しく解説します。

2.1 吸湿発熱する機能性インナーが基本

近年、冬のインナーの主流となっているのが「吸湿発熱素材」です。 これは、体から発せられる水蒸気(汗)を繊維が吸収し、それを熱エネルギーに変換することで暖かさを生み出す仕組みです。 この技術により、生地自体が薄くても高い保温性を実現できるため、重ね着のインナーに最適です。 また、汗を熱に変えることで衣服内の蒸れを軽減し、汗冷えを防ぐ効果も期待できます。

2.1.1 ユニクロのヒートテックなどが代表例

吸湿発熱インナーの代表格として最も広く知られているのが、ユニクロの「ヒートテック」です。 ヒートテックには暖かさのレベルに応じて主に3つの種類があり、気温やシーンによって使い分けるのがおすすめです。

種類 暖かさの目安 特徴 おすすめのシーン
ヒートテック(通常) - 薄手で最もベーシックなタイプ。伸縮性が高く、どんな服にも合わせやすい。 日中の気温が比較的高い日、暖房の効いた室内での活動、着ぶくれを特に避けたいコーディネートの時。
ヒートテックエクストラウォーム(極暖) 通常の約1.5倍 裏地が微起毛になっており、ふんわりとした肌触りで保温性が高い。 本格的に冷え込む日、屋外で過ごす時間が長い日、寒さが苦手な方の普段使いに。
ヒートテックウルトラウォーム(超極暖) 通常の約2.25倍 厚手の裏起毛でシリーズ最強の暖かさを誇る。 氷点下に近い厳しい寒さの日、ウィンタースポーツ、極度の寒がりな方に。

この他にも、グンゼの「ホットマジック」やイトーヨーカ堂の「ボディヒーター」など、様々なブランドから同様の機能を持つインナーが展開されています。自分のライフスタイルや求める暖かさに合わせて最適な一枚を選びましょう。

2.2 天然素材ならメリノウールやシルク

化学繊維の着心地が苦手な方や、より上質な素材を求める方には、天然素材のインナーがおすすめです。特に「メリノウール」と「シルク」は、薄手でありながら優れた機能性を持ち合わせています。

素材 メリット デメリット・注意点
メリノウール 非常に高い保温性と優れた吸湿・放湿性が特徴です。 汗をかいても蒸れにくく、汗冷えしにくい性質を持っています。 また、天然の抗菌防臭効果があるため、長時間着用しても臭いが気になりにくいのも嬉しいポイントです。 一般的なウールと比べて繊維が非常に細いため、チクチク感が少なく滑らかな肌触りです。 高品質なものは化学繊維のインナーに比べて価格が高めになる傾向があります。デリケートな素材のため、洗濯表示に従った手入れが必要です。
シルク 人間の肌に近いアミノ酸で構成されており、肌への刺激が少ない優しい着心地が最大の魅力です。 滑らかな肌触りで、乾燥が気になる季節にも適しています。 繊維の間に空気を含むことで保温性があり、吸湿性・放湿性にも優れているため、蒸れにくく快適な状態を保ちます。 静電気が起きにくいのも冬には嬉しい特徴です。 メリノウールや吸湿発熱インナーほどの高い保温力はありません。摩擦に弱く、洗濯には注意が必要です。価格も比較的高価なものが多いです。

これらの天然素材インナーは、アウトドアブランドや肌着専門ブランドから高品質なものが多く展開されています。化学繊維の機能性インナーと合わせて、シーンや肌の状態によって使い分けることで、11月の重ね着をより快適に、そしてスマートに楽しむことができます。

3. 着ぶくれしない素材選びのコツ2 中間着は滑らかで暖かい素材を

インナーの上、アウターの内に着る中間着(ミドルレイヤー)は、体温調整の要となる重要なアイテムです。アウターを脱いだ際のコーディネートの主役にもなるため、着ぶくれせず、かつ暖かさを保つ素材選びが鍵となります。厚みで暖かさを確保するのではなく、「繊維の質」や「生地の特性」に注目することで、すっきりと洗練された重ね着スタイルが完成します。

3.1 ニットはハイゲージを選んでスマートに

秋冬の定番アイテムであるニットは、編み目の密度によって「ハイゲージ」「ミドルゲージ」「ローゲージ」に分類されます。着ぶくれを防ぐなら、断然「ハイゲージ」がおすすめです。ハイゲージニットとは、編み目が細かく密に編まれた薄手のニットのことです。 生地がしなやかで体に程よくフィットし、滑らかな表面感なので、上にジャケットやコートを重ねてもごわつきやかさばりがありません。 ざっくりとした温かみのあるローゲージニットも魅力的ですが、ボリュームが出やすいため、重ね着にはハイゲージを選ぶのが賢明です。

3.1.1 カシミヤやファインメリノウールがおすすめ

ハイゲージニットの中でも、素材にこだわることで暖かさとスマートさを両立できます。特におすすめなのが「カシミヤ」と「ファインメリノウール」です。

カシミヤは、カシミヤ山羊から採れる希少な獣毛で、「繊維の宝石」とも呼ばれます。繊維が非常に細く、軽くて柔らかい肌触りが特徴です。空気を含んで高い保温性を発揮するため、薄手でも非常に暖かく、着ぶくれとは無縁です。上品な光沢感があり、一枚で着てもきれいめな印象を与えます。

ファインメリノウールは、メリノ種という羊毛の中でも特に繊維が細いものを指します。通常のウールよりも肌触りが滑らかで、チクチクしにくいのが特徴です。保温性に加え、吸湿性にも優れているため、暖房の効いた室内でも蒸れにくく快適な着心地を保ちます。機能性と品の良い見た目を兼ね備え、デイリーユースに最適な素材です。

素材 特徴 重ね着におけるメリット
カシミヤ 繊維が極めて細い、軽量、優れた保温性、滑らかな肌触り、上品な光沢 薄手でも非常に暖かく、アウターに響かない。着心地が良く、見た目にも高級感をプラスする。
ファインメリノウール 繊維が細い(ウール比)、チクチクしにくい、高い保温性と吸湿性 暖かさと快適性を両立し、蒸れにくい。静電気が起きにくいものもあり、重ね着の不快感を軽減する。

3.2 シャツやブラウスは落ち感のある素材ですっきり

ニット以外の選択肢として、シャツやブラウスを中間着にするのもおすすめです。その際に選びたいのが、「落ち感」のある素材です。「落ち感」とは、生地が体のラインに沿って、すとんと下に落ちるような柔らかく滑らかな性質を指します。 ハリのある硬い素材とは対照的に、生地自体にボリュームがなく、縦のラインを強調してくれるため、上半身がすっきりと華奢に見える効果が期待できます。

代表的な落ち感素材には、レーヨンや、とろみのあるポリエステル、サテンなどがあります。これらの素材は滑りが良いため、上にニットやカーディガンを重ねても中でごわつかず、スムーズな着脱が可能です。特にサテンのような光沢のある素材は、ニットとの異素材ミックスを楽しむことで、重ね着スタイルに奥行きと華やかさを与えてくれます。

素材 特徴 重ね着におけるメリット
レーヨン シルクに似たドレープ性、滑らかな肌触り、美しい光沢 女性らしい柔らかなシルエットを作り、上に重ねるアイテムの邪魔をしない。
ポリエステル(とろみ素材) シワになりにくく手入れが容易、ドレープ性、きれいめな質感 きちんと感がありオフィススタイルにも最適。滑りが良く重ね着しやすい。
サテン 強い光沢感、滑らかな表面、ドレッシーな雰囲気 コーディネートのアクセントになる。ニットのインナーとして襟元や袖口からのぞかせるとお洒落。

4. 着ぶくれしない素材選びのコツ3 アウターは軽くて空気を含む素材を

重ね着の一番外側にくるアウターは、全体の印象を決定づける重要なアイテムです。11月のアウター選びで着ぶくれを防ぐには、「軽さ」と「空気を含んで保温する力」を両立した素材を選ぶことが何よりも大切です。厚手で重いコートを羽織ると、それだけで動きにくく、見た目も着ぶくれしてしまいます。ここでは、軽やかなのに暖かく、スマートな重ね着を完成させるためのおすすめアウター素材を2つご紹介します。

4.1 軽量なウールリバーコートで上品に

ここ数年のトレンドでもあるウールリバーコートは、着ぶくれしないアウターの代表格です。 「リバー仕立て」とは、2枚の生地を縫い合わせて1枚の生地のように仕上げる特殊な製法のことです。 この製法により、コートに通常必要な裏地が不要になるため、ウール本来の暖かさを保ちながらも、驚くほど軽い着心地を実現しています。 生地と生地の間に空気の層ができるため、薄手に見えても保温性が高いのが特徴です。 しなやかで落ち感のある素材なので、中にニットなどを着込んでも肩周りがもたつかず、すっきりとしたシルエットを保てます。上品な光沢感があり、オフィススタイルから休日のきれいめカジュアルまで幅広く着回せる点も魅力です。

4.2 トレンドのキルティング素材も活用

カジュアルな印象が強いキルティング素材ですが、近年はデザインも多様化し、大人世代が取り入れやすいアイテムが増えています。キルティングは、表地と裏地の間に中綿を挟み、ステッチで押さえることで、中綿の間に空気の層を作り出し、軽さと高い保温性を両立させています。 ダウンジャケットほどボリュームが出すぎず、ステッチの入り方によって縦のラインが強調されるため、着ぶくれして見えにくいのが大きなメリットです。 特に、ノーカラーのデザインを選べば、首元がすっきりし、マフラーやタートルネックとの重ね着もスマートに決まります。撥水加工が施されているものも多く、天候が変わりやすい11月でも気兼ねなく使える実用性の高さも嬉しいポイントです。

これらのアウターは、それぞれに異なる魅力と機能性を持っています。ご自身のライフスタイルや目指すファッションの方向性に合わせて選ぶことで、11月の重ね着がより快適で洗練されたものになります。

ウールリバーコートとキルティング素材の特徴比較
素材名 主な特徴 メリット おすすめのシーン
ウールリバーコート 2枚の生地を縫い合わせたリバー仕立て。裏地がなく軽量。 ・非常に軽い
・ウール本来の高い保温性
・上品で高級感がある
・きれいめなシルエット
・通勤、オフィススタイル
・会食やデート
・きれいめな休日スタイル
キルティング素材 中綿をステッチで押さえた構造。空気の層で保温。 ・軽量で動きやすい
・保温性が高い
・デザインが豊富
・カジュアルに着こなしやすい
・日常的なお出かけ
・公園や子供の送迎
・アクティブな休日

5. 素材選びを活かした11月の重ね着コーディネート実例

これまでに解説した「着ぶくれしない素材選びのコツ」を、実際のコーディネートでどのように活かせるのかを見ていきましょう。11月の変動しやすい気温に対応しつつ、すっきりと洗練された印象を与えるスタイリングを、利用シーン別にご紹介します。

5.1 オフィス向けのきれいめレイヤードスタイル

通勤や室内での業務が中心のオフィススタイルでは、きちんと感を保ちつつ、着脱による温度調整がしやすいことが重要です。薄手で高機能な素材を組み合わせることで、暖房の効いた室内でも快適に過ごせ、アウターを羽織れば朝晩の冷え込みにもしっかり対応できます。

5.1.1 ハイゲージニット×ウールリバーコートで知的スタイル

ミニマルなアイテムを上質な素材で組み合わせることで、知的で洗練された通勤スタイルが完成します。全体のシルエットを「Iライン」にまとめることで、重ね着しても着ぶくれ感がなく、スタイルアップ効果も期待できます。

アイテム 素材選びのポイント
アウター 軽くてしなやかなウールリバー素材のコート。一重仕立てで軽く羽織れ、ウール本来の保温性で暖かさも確保します。
中間着 滑らかなファインメリノウールやカシミヤ混のハイゲージニット。体にフィットしすぎない絶妙なサイズ感が、すっきり見えの鍵です。
ボトムス 落ち感のあるポリエステルやレーヨン混のテーパードパンツ。静電気が起きにくく、滑りが良いので快適な足さばきを実現します。
インナー ユニクロの「ヒートテック」に代表される薄手の吸湿発熱インナー。見えない部分で暖かさを底上げし、厚着を防ぎます。

5.1.2 とろみブラウス×キルティングベストで今っぽく

トレンドのキルティングベストをオフィス仕様に取り入れた、機能的でおしゃれなコーディネートです。光沢感やとろみのある素材を組み合わせることで、カジュアルになりすぎず、上品な印象をキープできます。

アイテム 素材選びのポイント
アウター ジャケットの中に着込める、薄手で中綿の量が少ないキルティングベスト。表面がマットな質感のものを選ぶと、オフィスにも馴染みやすいです。
中間着 滑りの良いポリエステルやキュプラ素材のとろみブラウス。ボウタイ付きなどデザイン性のあるものを選ぶと、ベストを脱いだ時も華やかです。
ボトムス ストレッチ性の高いウール混のタイトスカート。体のラインを拾いすぎない、程よい厚みの生地が着ぶくれを防ぎます。
インナー シルクや滑らかな合成繊維のキャミソール。ブラウスの響きを抑え、汗じみを防ぎます。

5.2 休日カジュアルのすっきりレイヤードスタイル

リラックスして過ごしたい休日は、動きやすさと共に遊び心のあるレイヤードを楽しみたいものです。異素材の組み合わせや、縦のラインを意識した重ね着で、こなれ感のあるカジュアルスタイルを目指しましょう。

5.2.1 シャツワンピース×ニットベストでこなれ感

一枚でも着られるシャツワンピースは、重ね着することでコーディネートの幅がぐっと広がる万能アイテムです。ニットベストを重ねることで、視線が上に集まりスタイルアップして見えます。

アイテム 素材選びのポイント
アウター 車移動などが多い日には、厚手のウールカーディガンやショート丈のブルゾンで軽快に。
中間着1 ミドルゲージのメリノウールやラムウールのニットベスト。シャツとの間に空気の層を作り、保温性を高めます。
中間着2 ハリのあるコットンや、少し起毛したフランネル素材のシャツワンピース。縦のラインを強調し、すっきり見せます。
ボトムス ワンピースの裾からちらりと見えるリブパンツやスキニーデニム。伸縮性の高い素材で動きやすさを重視します。

5.2.2 スウェットパーカー×キルティングコートでアクティブに

公園へのお出かけやアウトドアなど、アクティブに過ごす休日にぴったりのカジュアルスタイル。保温性の高いアイテムを選びつつ、着ぶくれして見えないよう、色使いやシルエットのメリハリを意識するのがポイントです。

アイテム 素材選びのポイント
アウター 軽くて暖かいキルティングコート。オーバーサイズすぎない、すっきりとしたシルエットのものが大人カジュアルにマッチします。
中間着 フードが立ち上がりやすい、程よい厚みのコットンスウェットパーカー。裏起毛でない方が、もたつかずスマートな印象になります。
ボトムス 暖かみのあるコーデュロイ素材のワイドパンツやナロースカート。アウターやトップスと素材感を変えることで、立体感が生まれます。
インナー 汗をかいても冷えにくい吸湿発熱素材のインナー。見えない部分での温度調整が、一日を快適に過ごす秘訣です。

6. まとめ

1日の寒暖差が激しい11月の重ね着は、ただ厚手の服を重ねるだけでは着ぶくれしてしまいがちです。すっきりと洗練された印象に見せる結論は、薄くても機能的な「素材選び」にこだわることです。暖かさを生み出す空気の層を意識し、それぞれのアイテムで最適な素材を選ぶことで、着ぶくれを防ぎながら快適に過ごせます。

具体的には、インナーには「ユニクロのヒートテック」のような薄手の吸湿発熱素材、中間着には滑らかなハイゲージニットや落ち感のあるブラウス、そしてアウターには軽くて暖かいウールリバーコートやキルティング素材を選ぶのが3つのコツです。薄い素材を効果的にレイヤードすることで、暖かさを確保しつつ、着膨れとは無縁のスマートなシルエットが完成します。

この記事でご紹介した素材選びのコツとコーディネート例を参考に、ぜひ明日からの服装選びに活かしてみてください。賢い素材選びで、暖かく快適な11月のおしゃれを存分に楽しみましょう。